アメリカに来てからよく耳にする言葉のひとつに”TOO MUCH SUGAR”があります。
読んで字のごとく”砂糖取りすぎ”ということです。
日本では、”塩分取りすぎ”という言葉を耳にすることが多いですよね。
コーラを飲む ”TOO MUCH SUGAR” と言われる。
ドーナツを食べる ”TOO MUCH SUGAR” と言われる。
あめを舐めているこども ”TOO MUCH SUGAR” と言われる。
そこまで言うってどんだけ体に影響あるの!?
目次
砂糖が体に良くないと言われる理由
砂糖が体に良くないということを聞いてまず思うことは、太るからとかなんとなく体に悪いというレベルでしか理解していませんでした。
わたしは、土曜日に教会でアメリカの子どもたちに日本語を教えていますが、その子どもの一人が、
” My stepbrother is Sugar addiction. He is out of control. Especially in the morning. “
”血の繋がらない弟(4歳くらい)は、砂糖中毒で暴れるのでコントロールできない。特に朝がひどい。”
と話し始め、おかげでぜんぜんかわいくない(笑)というのです。
砂糖を取りすぎるって太るだけではないんだね!
しかもそんな小さいうちから砂糖中毒になるんだね!
と、この時はじめて知りました。
砂糖の影響は体だけではない
砂糖を取りすぎることで体への健康被害が大きいと思っていましたが、実は精神にも大きな影響を及ぼしているようです。
- 気持ちが安定しない
- 落ち着きがない
- 集中できない
- 落ち込んだり興奮したりする
- すぐにイライラする
- 緊張しやすくなる
ざっと上げただけで、こんなにも精神に影響があるようです。
砂糖の取りすぎでもうつ状態になるんだスキ。
砂糖が精神に影響を与えるメカニズム
砂糖の取りすぎがどのように精神に影響を与えているのかは、科学的に明確に証明されているようですね。
砂糖依存症のメカニズム Sugar addiction
砂糖をとる→血糖値が上がる→急激に上がった血糖値を下げるためインスリンが出る→血糖値が一気に下がる→前回よりさらに血糖値が下がる→血糖値を上げろと脳から指令が出る→砂糖を取る→血糖値が上がる。。。。
この繰り返しのようです。
疲れた時に甘いものを食べるとドーパミンやセロトニンが出るので、”幸せ”と感じるようですね。
脳がこの感覚を記憶しているので、また甘いものを食べて、”幸せ”を感じるように促してしまうようですよ。
これが依存症!
疲れた時に甘いものがほしくなるのは、血糖値を上げるためだったのだスキ。
砂糖が精神に与えるメカニズム
砂糖の取りすぎによってうつ状態になるメカニズムは、こちら。
砂糖は、分解するときに大量のビタミンB群やカルシウムが必要なんだそうです。
脳の神経に影響を及ぼすのがB1だそうで、砂糖の過剰摂取により、このB1が不足すると、先ほどのイライラや落ち着かないといったうつ状態に陥るそうです。
カルシムも大量に消費することから、骨粗しょう症のリスクも高まり、老化現象を早めることにもつながるそうです。
なんだかよい影響は、ひとつもないですね。
肌の老化、髪の老化、老化、老化、老化。
砂糖がこんなに精神に影響すると知らなかったスキ。
アメリカの砂糖摂取と日本の砂糖摂取
アメリカと日本の砂糖摂取量の比較を簡単にしてみました。
日本ー20g ティースプーン5杯以内
アメリカー40g ティースプーン10杯以内
アメリカと日本、摂取量にすでに差が出てます。
2~3歳 ティースプーン14杯
4~5歳 ティースプーン17杯
10代 ティースプーン34杯
ファンタオレンジ1本 85.5g なので、ソフトドリンクを飲んだら、1日の摂取目安量の2倍を摂取したことになります。
自分に当てはめてみても、明らかに砂糖取りすぎですよ、間違いなく。
スターバックスのモカフラペチーノ(Tall)は、35gでスキ。
まとめ
砂糖がこんなにも体に、特に精神に影響を及ぼしていると知りませんでした。
最近、イライラするのは、甘いものの間食が多いからかな?
リモートで家から仕事をしているとついつい間食してしまいますね。
普段から両親に言われているのかわかりませんが、10代の子どもは、甘いものをあげても喜ばないというか、”いりません”という子が多いです。
砂糖の影響をあまり知らなかったわたしは、気にする年齢だからダイエットかな!?とか勝手に考えてましたけど、普段から ”TOO MUCH SUGAR” と言われているのかも。
大人の方も、自己紹介をするときに、”ヘルシーな料理を普段から食べています。”という方が多く、日本では、あまり自己紹介では言わないフレーズなので不思議に思ってました。
”ヘルシーな食事””食事に気を使っている”=きちんと生活している”
ということころにつながるということが最近、わかりました。
最後に、先ほどの子どもとの会話には続きがあります。
”おばあちゃんが亡くなるときに、おばあちゃんにコーラを飲ませてあげたか?と聞いたの”
”なんで?”
”おばあちゃんコーラが大好きだったから、死ぬ前くらいはコーラを飲ませてあげたらよかったと思うんだよ”
なるほど、ここは、アメリカだから、死ぬ前はコーラなんだね!と変に納得。
とても心のやさしい子です。
この子のおかげで、自分の生活を振り返るきっかけになりました。
思った以上に自分も砂糖を取りすぎていると感じることができたのは大きな発見です。
これをきっかけに脱!砂糖宣言!
砂糖は取らなくてもよいらしいスキ。
フルーツなど自然なものから甘みをとるとよいスキ。
砂糖だけでなく、なんでも取りすぎることはよくないスキ。